キサンタンガム(Xanthan Gum)はバイオガムの一種である天然多糖類です。コーンシロップを主原料に微生物により発酵しできたものを精製、乾燥し製造されます。
冷水での溶解が可能であり、低添加量でも優れた増粘性を示すことが特長です。
増粘、懸濁安定、耐薬品性等の様々な機能を持ち、食品分野(飲料、フルーツソース、とろみ剤等)や化粧品分野(スキンケア、ボディケア等)、工業品分野(洗剤、農薬、塗料等)など多方面で利用されています。
このページでは、キサンタンガムの基礎物性を動画を用いてわかりやすく解説しています。
●粉体観察:白~淡黄色の粉体です。
●分散:水和性が非常に高いため、水への分散の後にダマが生じる場合があります。
●溶解性:加熱やpH依存による溶解は必要なく、十分な撹拌と時間により冷水・温水の両方で溶解します。
●流動性:粘度が他の多糖類と比較して非常に高く、曵糸(えいし)性があるため、トロッとした独特の質感があります。
(一言メモ📝)キサンタンガムはシュードプラスチック性を有しており、低せん断力(小さい力)が加わると粘度が高く、高せん断力(大きい力)が加わると粘度が低いことも特徴の一つです。
ここが着眼点💡
(0:30~)キサンタンガムを投入していきますが、溶液をご覧下さい。ここからがポイントです💡キサンタンガムは多糖類特有のダマを形成しやすいものとなっています。高撹拌力・粉体混合・極性溶媒と混合などすることによってダマを極力少なくすることで、溶解時間の短縮、また多糖類本来の性質を発揮させやすくすることができます。
(1:15~)キサンタンガムは基本的に他の多糖類と比較して、濃厚(リッチ)な質感があります。これは、キサンタンガムのシュードプラスチック性と曵糸(えいし)性によるもので、化粧品などで違った質感を出すのに活躍しています。
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