グァーガムの基礎物性-1
グァーガム(Guar Gum)は、
グァー(パキスタンやインド等で栽培される一年生植物)を原料とする天然多糖類です。
種子を粉砕、加工して製造されます。主成分はガラクトマンナンです。
冷水での溶解が可能であり、低添加量でも優れた増粘性を示すことが特長です。
食品分野において、ベーカリーやアイスクリーム、フルーツソース、バッター液など多方面で利用されています。
弊社では、上記の特長を示す未変性グァーガムの他に、低粘度化や各種工業用途に合わせた変性が
施されたグァーガム商品も取り揃えております。
このページでは、グァーガムの基礎物性を動画を用いてわかりやすく解説しています。
●粉体観察:淡黄色の粉体です。
●分散:適切な添加方法を取ることで、水へ良好に分散します。
●溶解性:冷水に溶解し、溶解開始後数分のうちに粘度が発現します。
●流動性:1%濃度で3,000~5,000 mPa・sに粘度が上昇します。
さらに、長時間の撹拌や加熱などにより粘度が上昇する場合があります。
(一言メモ📝)
グァーガムは、他の多糖類との相互作用があります。
例えば、キサンタンガムと併用すると、相乗効果により高粘度を呈します。
ここが着眼点
(0:25~)
グァーガムを撹拌中の冷水に投入します。十分な撹拌の下では、グァーガムは直ちに分散します。
ダマを生じる場合、砂糖やアルコールなどの分散剤を併用することにより改善されることがあります。
(0:50~)
添加から時間が経過すると、撹拌によって形成される渦の高さが小さくなります。
粘度が発現していることが溶液の様子からわかります。
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