化学式 素材図鑑

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素材図鑑

ローカストビーンガム(Locust Bean Gum)は、
大西洋や地中海に面するヨーロッパ諸国などで栽培、あるいは自生しているカロブ樹 の種子から得られる多糖類です。
マンノースの主鎖にガラクトースの側鎖が付いたガラクトマンナンです。

冷水には不溶で、溶解には85℃で10分程度の加熱が必要です。
カッパカラギナンやキサンタンガムとの相乗効果を利用したゲル化剤として、アイスクリームやデザートゼリー、フルーツソース、飲料などで利用されています。
弊社では、胚乳部分を粉砕した未精製品と、溶解・アルコール沈殿の工程を経て臭いや濁りを取り除いた精製品、非加熱でも粘性を発現する特殊品を取り揃えています。

このページでは、ローカストビーンガムの基礎物性を動画を用いてわかりやすく解説しています。

●粉体外観:淡黄色の粉体です。

●分散性:水和性が高いため、水への分散の後にダマが生じる場合があります。
水に分散後、粘度が出ないので分散した粉末は時間と共に沈降します。

●溶解性:溶解には85℃で10分程度の加熱が必要です。

●流動性:加熱溶解後の溶液は1%濃度で3000mPa・s程度の粘度を発現しますが、冷水分散時は殆ど粘度を発現しません。

(一言メモ📝)
ローカストビーンガムは他のガラクトマンナンであるグァーガムやタラガムと比べて、糊感が少なく、スッキリした口当たりとフレーバーリリースの良さに優れています。 また、カッパカラギナンやキサンタンガムとの相乗効果があり、増粘剤としてだけでなくゲル化剤としても利用されます。

ここが着眼点💡

(0:35~)
溶液の液面をご覧下さい。ローカストビーンガムを投入しても膨潤・溶解しない為粘度が発現せず、液面の高さが変わりません。

(1:00)
冷水分散時(未溶解)では低粘度、加熱溶解後には高粘度であることが分かります。

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