3Dフードプリンターによる食体験 について ①
弊社は、EXPO2025 大阪・関西万博のフューチャーライフエクスペリエンス期間展示 (2025/6/3 – 6/9) に
フードテックで注目されている3Dフードプリンターによる食体験の提供と、抄紙技術を活用したVegeper®の展示を行います。
本コラムでは、大阪・関西万博で弊社が提供する、フードプリンターによる食体験についてご紹介します。
3Dフードプリンターとは
● 3Dフードプリンターについて
食材を原料に作ったフードインクを積み重ねて、立体的な食べ物を造形する機械です。
欧州では、レストランや介護食分野において、機械ならではの繊細な造形物を「目で楽しむ」ことがトレンドとなっており、アメリカ航空宇宙局 (NASA) では、3Dフードプリンターの”造形技術”に注目し、宇宙飛行士向けの宇宙食を単なる栄養摂取ではなく、”目で見て楽しみながら味わう”ものに変えることで、宇宙空間での精神的なストレスを低減し、パフォーマンスの向上につながるとしています。
しかし、複雑な立体構造を造形するには、例えばフードインクを積み重ねた時の重みに耐えることができる物性であったり、加熱する際には水分量を調節したり、フードインクの物性コントロールが非常に重要となってきます。
● フードプリンターに使用する野菜原料について
弊社では、事業系食品ロスの一例である、カット野菜の加工時に出るへたや皮等の未利用資源に着目しました。
食品ロス削減に対しての選択肢の一つとして、
これまで長年培ってきた食品の物性コントロールに関する知見を活用し、
野菜の捨ててしまっている部分を未利用資源として利用したフードインクを提案します。
3Dフードプリンターの取り組みについて

カット野菜などの加工時に出るへた、皮などの残渣や未利用部分を原料としています。
(例)にんじんの皮、きゅうりのへた、
カボチャやレッドオニオンをカットした端材

3Dフードプリンターに造形したいデザインを設定することで、左の画像のように自動で立体的な造形物を作ることができます。
弊社の知見から、野菜それぞれに適した増粘剤を選択することで、様々なフードインクを調製することができます。
EXPO2025 大阪・関西万博を通して、
食品ロス問題に貢献できる食材由来のフードインクに興味を持っていただければと思います。
