和紙と洋紙
製造法による違い
日本における製紙の始まりは、600年頃に高句麗の僧から伝わったと言われています。当時は麻や楮、雁皮などの天然繊維を原料としており、伝わった手法を日本独自に改良し、抄紙したものを一般的に「和紙」と呼び出しました。
1800年後半には紙の需要が高まり、ヨーロッパから大型の抄紙機を輸入して製造したものを「洋紙」と呼んでいます。
製紙は手抄きから始まる
製紙会社では新しい紙を開発する際に、まずは「手抄き」で繊維配合などを見極めてから生産設備での試作に進みます。三晶の中央研究所にも手抄きでシートサンプルを作製できる各種抄紙設備、および物性などを評価できる装置一式を揃えています。
繊維の叩解機(ビーター)
手抄きシートマシン
乾燥用ドライヤー
三晶は製紙会社、商社、大学などの研究機関と共同での開発も行っています。 ビニロン繊維からなる機能紙「パピロン®」もその一例で、三晶は商社であるため多種多様な合成繊維を数多く取り扱っており、これからも今までにない新しい機能を持った紙の開発を続けていきます。
研究所の設備一覧は、こちらをご覧ください。
研究所関連の施設紹介ページ >