ダイユータンガム
ダイユータンガムの水溶液は、キサンタンガムに代表される微生物発酵多糖類「バイオガム」の中でも特に優れた シュードプラスティック流動性を示し、増粘、たれ止め、乳化安定、沈降防止や懸濁安定と幅広い目的で応用できます。 ダイユータンガムはアニオン性の高分子ですが、キサンタンガムに比べるとアニオン性が低いため、2価の陽イオン(Caイオンなど) が高濃度で存在する系においても安定です。また、温度やpHの変化に対しても優れた安定性を示し、強い剪断力に対しても優れた耐性があります。
- 洗浄剤
- 農薬、液体肥料
- ペイント
- インク
- エアゾール
- セラミック
- セメント系材料
- 石膏系材料
特徴
- 冷水、温水を問わず溶解します。
- 他の多糖類に比べ、僅かな添加量でも優れた増粘・安定効果が得られます。
- 極めて高いシュードプラスティック流動性を有します。
- (低剪断時には高粘度で高剪断時には低粘度を示します。)
- 乳化・懸濁・分散安定性・分離防止効果に優れています。
- 幅広い温度域・pH変化に対して安定性があります。
- 高濃度の塩類に対して相溶性があり安定です。
- 凍結解凍においても安定です。
- セメント系との相溶性があるため土木/建材用途で使用されることが多いです。
素材リスト
KELCO-VIS DG
- グレード
- 汎用品(80メッシュパス)
- 製造社
- Tate & Lyle
- 原産国
- アメリカ
- 荷姿
- 25kg入り紙袋
KELCO-VIS DG-F
- グレード
- 微粉グレード(200メッシュパス)
- 製造社
- Tate & Lyle
- 原産国
- アメリカ
- 荷姿
- 25kg入り紙袋
テクノロジー
ダイユータンガムの一般化学的・物理的特性
- 成分:ダイユータンガム単一品
- 外観:白色~淡黄褐色の乾燥粉末、僅かに特異臭
- 粘度:4,000~6,500 mPa・s(0.25%水溶液、3rpm、25℃)
- 約1,000 mPa・s(1%水溶液、60rpm、25℃)
- pH:約7.0
- 水分:15%以下
ダイユータンガムの構造

- ダイユータンガムの分子量は、AFM法(原子間力顕微鏡)による測定では288万、重量平均による測定では518万、との研究報告があります。
- ダイユータンガムの分子量は、他の高分子量のバイオガムと比較しても分子量が大きいため、例えば比重の大きい粒子や径の大きな粒子を分散させる際でも、より少ない添加量で優れた分散安定効果を発揮します。
- ダイユータンガムの化学構造は、グルコース、グルクロン酸、グルコース、ラムノースの主鎖に2個のラムノースの側鎖が付いたユニットの繰り返し構造から成っています。
- 分子構造はウェランガムと酷似しており、ウェランガムでは側鎖が1個のラムノースまたは1個のマンノースとなっています。
