髪とコアセルベーション形成の模式図
- シャンプー・コンディショナーにおいて、カチオン化グアーガムの添加によってコアセルベーションを形成して有効成分の髪への吸着率を高め、ダメージヘアの修復やウェット時・ドライ時における髪のもつれ防止など、優れたコンディショニング効果を付与します。また、有効成分の添加量を低減する事も可能となります。
- シリコンエマルジョンとの高い相乗効果により、カチオン化グアーガムは使用時に分散している粒子を髪の表面に吸着させるネットのような働きをし、2つ以上のJAGUAR ポリマー鎖の存在により、シリコン粒子の吸着量が増加します。
- NATERNAL EXCEL (JAGUAR EXCEL)は透明性と吸着に優れたグレードです。特に高分子シリコンとの併用により優れたコンディショニング効果が得られます。この吸着率の向上はオイルやジンクピリチオンなど他の有効成分の吸着率向上にも有効です。
カチオン化グアーガムのシャンプー作成手順における推奨例
- 穏やかに攪拌中の水にカチオン化グアーガムを投入します。
- 十分に分散させた後、クエン酸で pH を 6~7 に調製することにより水和させます。
- 水溶液が透明になってきます。さらにそれから 15~20 分間穏やかに攪拌し、完全に水和させます。
- 完全に水和した後、両性イオン活性剤もしくはノニオン活性剤を攪拌しながら加えます。
※相溶性の問題より、両性イオン活性剤を先に、アニオン系のものをその後に加えることが重要です。 - 均一に混ざった後、アニオン活性剤を攪拌しながら加えます。
- その他の配合物質(防腐剤、香料など)を加えます。
- pH を調製します(一度完全溶解しますと、アルカリ側に pH 調整しても析出せず、溶解状態を保ちます。)
- 塩を加えます。
その他の溶解方法
- カチオン化グアーガムを溶剤(プロピレングリコールなど)もしくは配合する香料に加え、プレミックスを作ります。
- このプレミックスを配合すべき活性剤全てを含んだ系に 加えます。